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2019 年度 実績報告書

作用素の有界性を中心とした関数空間の研究と偏微分方程式への応用

研究課題

研究課題/領域番号 17J01766
研究機関首都大学東京

研究代表者

中村 昌平  首都大学東京, 理工学研究科, 特別研究員(PD)

研究期間 (年度) 2017-04-26 – 2020-03-31
キーワードストリッカーツ評価式 / フーリエ拡張作用素 / 溝畑・竹内予想 / X線トモグラフィー / 熱流単調性
研究実績の概要

本年度は正規直交系を初期値に持つ,種々の分散型方程式(波動方程式,クライン-ゴルドン方程式,分数階シュレディンガー方程式)に対するストリッカーツ評価式を研究し証明を与えることに成功した.加えてその結果を方程式の適切性,輸送方程式の解の速度平均,ベゾフ空間型の不等式の改良に応用し論文の形にまとめ投稿した.また8月から12月までの間に英国のバーミンガム大学において,Jonathan Bennett教授との共同研究を進めた.具体的には,フーリエ拡張作用素に関連する未解決問題への工学的なアプローチの研究である.特に溝畑・竹内予想として知られている,フーリエ拡張作用素の重み付き不等式に対して,X線によるトモグラフィーの原理を適用することで新たな進展を生んだ.すなわち,X線により調べたい対象を「スキャン」し対象のより詳細な性質を引き出すというものである.このアイデア自体は去年度からあったものであるが,今年度は実際にそのアイデアを形にすることができた.
また,Brascamp-Liebの不等式の研究にも進展を生んだ.具体的には近年,Barthe-Wolffによって得られたinverse Brascamp-Liebの不等式を,熱流単調性を用いたアプローチで解析した.Barthe-Wolffらは最適輸送の理論を応用することで,この不等式を解析し証明を与えているが,本研究では最適輸送の手法の代わりに熱方程式を用いた解析を行い,inverse Brascamp-Liebの不等式と他の不等式とのより深い関係を明らかにすることに成功した.

現在までの達成度 (段落)

令和元年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

令和元年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (8件)

すべて 2020 2019 その他

すべて 国際共同研究 (2件) 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (3件) (うち国際学会 2件、 招待講演 2件)

  • [国際共同研究] バーミンガム大学(英国)

    • 国名
      英国
    • 外国機関名
      バーミンガム大学
  • [国際共同研究] ソウル大学校(韓国)

    • 国名
      韓国
    • 外国機関名
      ソウル大学校
  • [雑誌論文] Weighted local Morrey spaces2020

    • 著者名/発表者名
      Nakamura Shohei, Sawano Yoshihiro, Tanaka Hitoshi
    • 雑誌名

      Ann. Acad. Sci. Fenn. Math.

      巻: 45 ページ: 67--93

    • 査読あり
  • [雑誌論文] The orthonormal Strichartz inequality on torus2019

    • 著者名/発表者名
      Nakamura Shohei
    • 雑誌名

      Transactions of the American Mathematical Society

      巻: 373 ページ: 1455~1476

    • DOI

      https://doi.org/10.1090/tran/7982

    • 査読あり
  • [雑誌論文] On the Strichartz estimates for orthonormal systems of initial data with regularity2019

    • 著者名/発表者名
      Bez Neal、Hong Younghun、Lee Sanghyuk、Nakamura Shohei、Sawano Yoshihiro
    • 雑誌名

      Advances in Mathematics

      巻: 354 ページ: 106736~106736

    • DOI

      https://doi.org/10.1016/j.aim.2019.106736

    • 査読あり
  • [学会発表] On the pointwise convergence problem to the Schrodinger equation for infinitely many particles2019

    • 著者名/発表者名
      中村昌平
    • 学会等名
      NLPDEセミナー(京都大学)
  • [学会発表] Tomography bounds for the Fourier extension operator2019

    • 著者名/発表者名
      中村昌平
    • 学会等名
      Harmonic Analysis and Non- linear Partial Differential Equations
    • 国際学会 / 招待講演
  • [学会発表] The pointwise convergence of the one-dimensional Schrodinger equation2019

    • 著者名/発表者名
      中村昌平
    • 学会等名
      7th East Asian Conference in Harmonic Analysis and Applications
    • 国際学会 / 招待講演

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公開日: 2021-01-27  

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