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2018 年度 実績報告書

性選択が駆動するテナガショウジョウバエの誇張化形質の変化に関する実験進化学的検証

研究課題

研究課題/領域番号 17J03724
研究機関東京大学

研究代表者

工藤 愛弓  東京大学, 農学生命科学研究科, 特別研究員(PD)

研究期間 (年度) 2017-04-26 – 2019-03-31
キーワードテナガショウジョウバエ / 闘争 / 求愛戦術
研究実績の概要

テナガショウジョウバエは,近縁種に比べて著しく高い闘争性を有し,固有の求愛行動(Leg vibration)を行う.本研究は,テナガショウジョウバエの行動が異なる性選択圧下においてどのように変化するかを検証するとともに,闘争や求愛行動がどのような遺伝子によって制御されているかを明らかにすることを目的とした.
① 進化実験に伴うオスの求愛戦術の変動
テナガショウジョウバエでは,闘争性および求愛戦術に大きな違いが見られる15の単一メス由来自殖系統が確立されている.これらを5世代掛け合わせることで作出した基本系統を,選り好みをしやすいメスと選り好みをしにくいメスに提示して交尾させ,行動がどのように変化するかを調べた.結果1:オス間闘争の有無による求愛戦術の変動:選り好みをしないメスに対して,基本系統のオスを1頭(処理①)または3頭(処理②)提示した場合,処理①では,初代と8世代目とでLeg vibrationを行うオスの頻度は高いまま変化しなかった一方で,処理②では,Leg vibrationを行うオスの頻度は初代に比べて8世代目に著しく上昇した.結果2:オス間闘争の有無とメスによる選り好みが働く場合の求愛戦術の変動:選り好みをするメスに対して,基本系統のオスを1頭(処理③)または3頭(処理④)提示した場合には,どちらの処理でも,Leg vibrationを行うオスの頻度は初代に比べて8世代目で高くなった.
② 闘争関連遺伝子の機能解析に向けた単一メス由来系統間での遺伝子配列比較
Kudo et al., 2017において闘争性亢進に関与する可能性があるとされた遺伝子について系統間で配列を比較した.闘争性が著しく高い系統とそれ以外の系統のCDS領域の塩基配列とアミノ酸配列を比較したところ,闘争性が著しく高い系統のみで3か所のミスセンス変異が存在していることが明らかになった.

現在までの達成度 (段落)

平成30年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

平成30年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2019 2018

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] テナガショウジョウバエにおける闘争のコスト.2019

    • 著者名/発表者名
      工藤愛弓・松尾隆嗣・石川幸男
    • 学会等名
      第63回日本応用動物昆虫学会大会
  • [学会発表] テナガショウジョウバエを用いた闘争性の制御に関わる遺伝子の探索.2018

    • 著者名/発表者名
      工藤愛弓
    • 学会等名
      第41回日本分子生物学会年会

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公開日: 2019-12-27  

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