研究課題/領域番号 |
17J04538
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研究機関 | 東京学芸大学 |
研究代表者 |
宮野 尚 東京学芸大学, 連合学校教育学研究科, 特別研究員(DC2)
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研究期間 (年度) |
2017-04-26 – 2019-03-31
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キーワード | 教育史 / カリキュラム / 教師教育 / 教師の力量形成 / アメリカ進歩主義教育 / 新教育運動 / ウィネトカ・プラン / Carleton Washburne |
研究実績の概要 |
今年度は、主に、研究課題「ウィネトカ・プランの成立過程と実践的展開」を解明するための基礎資史料の調査・収集と整理・分析を行い、その一部をまとめて複数の学会に発表した。なお、ここでの「ウィネトカ・プラン(Winnetka Plan)」とは、アメリカ合衆国イリノイ州に位置するウィネトカ(Village of Winnetka)における学校教育改革を指す。 (1)資史料調査について 日本およびアメリカにおいて資史料調査を実施し、ウィネトカ公立学校におけるカリキュラム開発に関する文献などを収集した。具体的には、①ウィネトカの教育長であるウォシュバーンの著書だけでなく教師の実践記録や回想録などの発掘に努めた。さらに、②アメリカ進歩主義教育運動に関する最新の研究動向についての調査を行い、関連研究を収集した。 (2)分析作業および成果発表について 主に上記の収集史料を活用して、次の事項に関する分析作業に取り組んだ。すなわち、①ウィネトカ・プラン成立期(1919年から1930年代初頭まで)におけるウォシュバーンの思想形成過程、②1920年代初頭におけるウィネトカ公立学校の教師集団による研究態勢の構築、③1920年代後半のウィネトカ公立学校における教師の力量形成に向けた取り組み、の三点である。その分析結果の一部をまとめて、日本カリキュラム学会第28回大会(於岡山大学、2017年6月25日)、教育思想史学会第27回大会(於武庫川女子大学、2017年9月9日)、日本アメリカ教育学会第29回大会(於愛知教育大学、2017年10月28日)で報告した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
概ね研究計画の通りに研究を進められているため。
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今後の研究の推進方策 |
引き続き、当初の研究計画の通りに研究を遂行していく予定である。
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