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2019 年度 実績報告書

戦争体験の普遍化に関する社会学的研究:アメリカにおけるヒロシマ・ナガサキ

研究課題

研究課題/領域番号 17J05691
研究機関立命館大学

研究代表者

根本 雅也  立命館大学, 衣笠総合研究機構, 特別研究員(PD)

研究期間 (年度) 2017-04-26 – 2020-03-31
キーワード原爆 / 記憶 / アメリカ / 戦争 / 被爆者
研究実績の概要

本研究は、戦争体験の普遍化が持つ力学を解明するため、アメリカにおける「ヒロシマ・ ナガサキ」の諸相を探ることを目的としていた。
平成31年(令和元年)度は、以下の四点について研究を実施した。(1)広島における普遍主義の現在を探る調査を実施した。本研究の土台には、広島において原爆の災禍が「普遍化」されてきた歴史がある。そこで、本年度はリニューアルされた広島平和記念資料館の展示について検討した。(2)アメリカにおける「ヒロシマ・ナガサキ」を探るため、前年度に引き続き、ハワイにて調査を行った。そこでは、日本の真珠湾攻撃や太平洋戦争の記憶についてアリゾナ記念館などを中心に探るとともに、ハワイにいる原爆被爆者に関する資料を収集した。(3)暴力の経験のもう一つの普遍化について比較検討するため、アウシュビッツ=ビルケナウ博物館の調査を実施した。広島・長崎の原爆投下と並んで(あるいはそれ以上に)世界的に普遍的な価値を持つ出来事として語られることとして、ナチスによるホロコーストが挙げられる。ホロコーストが現地でどのように語られているのかを探るため、ポーランドのアウシュビッツ=ビルケナウ博物館を訪れ、その表象について調べた。(4)これまでの成果について発表を行った。アメリカに住む原爆被爆者のオーラル・ヒストリーや彼らの運動の概要について国内学会で発表したことに加え、アメリカにおける「ヒロシマ・ナガサキ」について同国での追悼記念行事を事例として「普遍化」をめぐる力学について論文を執筆・発表した。

現在までの達成度 (段落)

令和元年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

令和元年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2020 2019

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (3件) (うち国際学会 1件、 招待講演 1件)

  • [雑誌論文] 在米原爆被爆者とその周辺2020

    • 著者名/発表者名
      根本雅也
    • 雑誌名

      立命館大学国際平和ミュージアム紀要

      巻: 21 ページ: 23-25

  • [雑誌論文] Remaking Hiroshima and Nagasaki: Local Commemorations of Atomic Bombings in the United States2019

    • 著者名/発表者名
      Nemoto Masaya
    • 雑誌名

      Journal for Peace and Nuclear Disarmament

      巻: 2 ページ: 34~50

    • DOI

      10.1080/25751654.2019.1638338

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] 幻覚(vision)の口述史―ある被爆者の憎しみと赦しの物語り2019

    • 著者名/発表者名
      根本雅也
    • 学会等名
      日本オーラル・ヒストリー学会第17回大会シンポジウム
    • 招待講演
  • [学会発表] Uncertainty of Victims, Victims of Uncertainty: Qualitative Study on Radiation Effects in Atomic Bomb Survivors2019

    • 著者名/発表者名
      根本雅也
    • 学会等名
      IUAES 2019 Inter-Congress
    • 国際学会
  • [学会発表] ヒバクシャになれなかった被爆者―アメリカに住む原爆被爆者たちの運動史2019

    • 著者名/発表者名
      根本雅也
    • 学会等名
      日本国際文化学会第18回全国大会

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公開日: 2021-01-27  

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