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2017 年度 実績報告書

星周物質から迫る超新星

研究課題

研究課題/領域番号 17J06373
研究機関京都大学

研究代表者

長尾 崇史  京都大学, 理学研究科, 特別研究員(DC2)

研究期間 (年度) 2017-04-26 – 2019-03-31
キーワード超新星 / 星周環境 / ダスト / 偏光
研究実績の概要

超新星の周りの星周物質の情報から、超新星親星の爆発直前における質量放出の時間進化と質量放出の空間構造を引き出すことで、星の爆発直前の進化を明らかにすることが本研究の目的であった。
具体的には以下のような計画であった。まず、様々な密度分布の星周物質からの赤外線エコーを自身で開発した3次元輻射輸送コードを使って計算する。それを実際の観測データと比較することで、親星の爆発直前の質量放出の時間進化を明らかにする。次に、自身の輻射輸送コードを偏光が扱えるように拡張する。それを使って、様々な空間分布を持つ星周物質からの可視偏光を計算する。それを実際の観測データと比較することで、親星の爆発直前の質量放出の空間構造を明らかにする。多くの超新星に対して、同様のことを行い、星の爆発直前の進化の一般的な描像を明らかにする。
今年度において、申請者は、様々な密度分布の星周物質からの赤外線エコーを自身で開発した3次元輻射輸送コードを使って計算した。また、自身の輻射輸送コードを偏光が扱えるように拡張し、それを使って、様々な空間分布を持つ星周物質からの可視偏光を計算した。今後は、この計算結果を実際の観測に適応する。そのために、現在観測的研究の基礎を習得中である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

今年度において、申請者は、様々な密度分布の星周物質からの赤外線エコーを自身で開発した3次元輻射輸送コードを使って計算した。また、自身の輻射輸送コードを偏光が扱えるように拡張し、それを使って、様々な空間分布を持つ星周物質からの可視偏光を計算した。

今後の研究の推進方策

今後は、この計算結果を実際の観測に適応する。様々な望遠鏡に観測提案を行い、超新星の赤外線・可視偏光観測を行う。そのために、現在観測的研究の基礎を習得中である。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2018 2017

すべて 雑誌論文 (2件) (うち国際共著 1件、 査読あり 1件) 学会発表 (2件) (うち国際学会 1件)

  • [雑誌論文] Polarization as a probe of dusty environments around Type Ia supernovae: radiative transfer models for SN 2012dn2018

    • 著者名/発表者名
      Nagao Takashi、Maeda Keiichi、Yamanaka Masayuki
    • 雑誌名

      Monthly Notices of the Royal Astronomical Society

      巻: 476 ページ: 4806~4813

    • DOI

      10.1093/mnras/sty538

  • [雑誌論文] Circumstellar Light Echo as a Possible Origin of the Polarization of Type IIP Supernovae2017

    • 著者名/発表者名
      Nagao Takashi、Maeda Keiichi、Tanaka Masaomi
    • 雑誌名

      The Astrophysical Journal

      巻: 847 ページ: 111~111

    • DOI

      10.3847/1538-4357/aa8b0d

    • 査読あり / 国際共著
  • [学会発表] Effects of circumstellar dust on polarization of Type IIP SNe2017

    • 著者名/発表者名
      Takashi Nagao
    • 学会等名
      FOE 2017 Fifty-one Erg
    • 国際学会
  • [学会発表] IIP型超新星の星周ダストが作る偏光2017

    • 著者名/発表者名
      長尾崇史
    • 学会等名
      日本天文学会2017年秋季年会

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公開日: 2018-12-17  

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