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2018 年度 実績報告書

Wi-Fi電波を用いたデバイスフリーコンテキスト認識手法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 17J06602
研究機関大阪大学

研究代表者

尾原 和也  大阪大学, 情報科学研究科, 特別研究員(DC1)

研究期間 (年度) 2017-04-26 – 2020-03-31
キーワードコンテキスト認識 / イベント検知 / Wi-Fiチャネル状態情報 / モチーフ抽出
研究実績の概要

本年度は、Wi-Fi電波を用いた教師無し機械学習技術によるドアの開閉検知手法の研究を行い、これまでの成果を国内外の会議で発表した。本研究では環境内にWi-Fi電波の送信機と受信機を1台ずつ設置し、受信機で取得されるWi-Fi電波の伝搬情報であるチャネル状態情報(CSI)を用いてドアの開閉検知を行った。既存のドアの開閉検知手法として、各ドアにセンサを設置する手法やカメラを用いる手法が挙げられるが、これらの手法は多数のセンサを設置、管理する必要があることや、カメラ撮影によってプライバシーを侵害するという問題がある。本手法を用いることで既に部屋に置かれているWi-Fi機器を用いて、プライバシーに配慮したドアの開閉検知を実現できる。
昨年度は、開閉のラベルが付与されたCSIデータをトレーニングデータとして、教師あり機械学習技術を用いて開閉状態を推定した。しかし、開閉ラベルを付与するのは大きな手間となる。そこで本年度はドアの開閉ラベルが付与されていないCSIデータをトレーニングデータとして用いて、ドアの開閉を検知する手法を提案した。
ドアの開閉は一定の動きであるため、トレーニングデータから頻出する時系列パターンをドア開閉時の時系列パターン(モチーフ)として見つけ、開閉検知時にはモチーフとデータとの類似度を計算することで開閉検知を行う。 生のCSIはドアや他の物体、人等の動きで環境が変化すると値が大きく変わる。そこで提案手法では、まず環境内の移動物体の速度と受信機に対する方向にそれぞれ対応するドップラー効果と反射波の到来方向をCSIから推定し、一定の方向で頻出するドップラー効果の時系列パターンをモチーフとして抽出する。実際の環境において、カメラを用いて取得した真値により評価実験を行ったところ、提案手法は90%程度のドアの開閉検知精度を達成した。

現在までの達成度 (段落)

翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。

今後の研究の推進方策

翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2018

すべて 学会発表 (2件) (うち国際学会 1件)

  • [学会発表] Easy-to-install Methods for Indoor Context Recognition Using Wi-Fi Signals2018

    • 著者名/発表者名
      Kazuya Ohara, Takuya Maekawa
    • 学会等名
      Human-Computer Interaction International Conference 2018
    • 国際学会
  • [学会発表] Wi-Fiチャネル状態情報を用いた 教師無し学習によるドアの開閉検知手法2018

    • 著者名/発表者名
      尾原 和也,前川 卓也,村上 友規,アベセカラ ヒランタ
    • 学会等名
      第60回ユビキタスコンピューティング研究会

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公開日: 2019-12-27  

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