研究課題
本研究では、日本語を母語とする英語学習者を対象に、英語の文法項目の第二言語習得研究を行うことを目的としてきた。具体的には、名詞修飾構造(関係節)の第二言語習得のメカニズムを解明することである。本年度は、日本語を母語とする英語学習者を対象にした実験的研究を行い、学会や学術論文として発表を行った。主には、相対的最小性条件(Relativized Minimality)に基づいた関係節の第二言語習得研究を立案し、口頭産出実験、筆記産出実験、真偽値判断実験など複数の実験を実施した。また、反応時間測定実験のパイロット実験を作成した。並行して、英語・韓国語・中国語を母語とする日本語学習者や、中国・フィリピンにバックグラウンドを持つ継承語母語話者を対象にした日本語の関係節の習得に関する実験や物語発話におけるトピック名詞句の具現化に関する研究も行った。研究成果は、IEICE Technical Report 118 (163)、『レオルニアン:言語文化論叢』22号、『英語学・英語教育研究』38号に論文として発表した。また、学会発表についても、第二言語習得学会(6月)、MAPLL × TCP × TL × TaLK 2018(7月)、言語科学会(8月)、EuroSLA 28(9月)、GASLA 15(3月)などで口頭・ポスター発表を行った。実験研究と並行して、技術の習得にも専念し、中央大学人文科学研究所の研究チーム主催で開催された言語実験ソフトウェアのワークショップに参加した。
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (7件) (うち国際学会 6件) 図書 (1件) 備考 (1件)
英語学・英語教育研究
巻: 24 (38) ページ: 91 - 109
レオルニアン:言語文化論叢
巻: 22 ページ: 23 - 35
IEICE Technical Report (Proceedings of MAPLL × TCP × TL × TaLK 2018)
巻: 118 (163) ページ: 73 - 76
https://sites.google.com/site/kazunorisuzukiittoku/