現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
1: 当初の計画以上に進展している
理由
平成29年度は、実際のガラス固化体とほぼ同じ組成の「模擬ガラス固化体」の電解還元挙動について検討を行った。すでに平成28年度の研究で、申請時の計画で実施予定であった「模擬ガラス1」(ガラス成分のみ)および「模擬ガラス2」(ガラス成分+LLFP 4成分(Cs, Se, Pd, Zr))の還元挙動について、還元に最適なガラス粒径と添加塩量、および本研究で対象としているLLFP 4元素の挙動が明らかになっていた。これらの結果にもとづき、平成29年度は、まず、模擬ガラス固化体が電解還元可能であることを示し、LLFP 4元素の挙動が、模擬ガラス2と同様であることを明らかにした。また、還元するガラスの量を増やした実プロセスに近い形での実験と、その際のLLFP 4元素の挙動の把握に成功した。さらに、本研究の基礎となっているSiO2直接電解還元反応のin-situ実験にも取り組んだ。これらは、申請時の計画以上の研究成果である。
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