本研究は、日本におけるサドマゾヒズム概念の受容期に関する歴史的・思想史的研究である。本年度は、前半においてはドイツ国ベルリン市・ベルリン自由大学東アジア研究所を拠点として研究活動を行ない、後半期は日本に帰国し東京の資料館等での資料調査、およびこれまでの研究の取りまとめをおこなった。印刷中であった論文1本が刊行されたほか、国際会議において研究成果を報告した。これらの成果をとりまとめた論文の執筆を開始した。ベルリンのBDSMコミュニティ―で得られた知見をふまえ、日本のBDSM愛好者へのインタビューをおこない、両者を対照させた。
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