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2018 年度 実績報告書

多様な心の性をかたちづくる神経基盤の解明

研究課題

研究課題/領域番号 17J09810
研究機関国立研究開発法人産業技術総合研究所

研究代表者

仲田 真理子  国立研究開発法人産業技術総合研究所, 情報・人間工学領域, 研究員

研究期間 (年度) 2017-04-26 – 2020-03-31
キーワード神経科学 / 局所的脳損傷
研究実績の概要

本研究計画では、自分がどのような性に属するかという性的アイデンティティー(性自認)をはじめとした、性的指向、性表現など複数の要素からなる心の性が、脳内でどのように表現されているかを解明することを目標とする。
脳の各部位における、特異的な機能を明らかにするためには、狭い標的部位の機能を局所的に失わせる技術が必要である。脳表面に紫外線が照射されると、釣り鐘型の損傷(UV損傷)が出来る。今年度は、この昨年開発した局所的脳損傷作製技術「紫外線脳損傷法」の応用に向け、紫外線照射により脳組織にどのような変化が生じ、どのような経過をたどって損傷ができるのかを明らかにするため、紫外線照射後の脳内の変化を経時的に解析した。
その結果、UV損傷では、神経細胞は紫外線照射直後に一度に脱落するのではなく、3~5日間かけて少しずつ減少していくこと、損傷部位におけるこれらのゆっくりとした細胞の脱落の多くは、プログラムされた細胞死の一種であるアポトーシスによるものであることを明らかにした。
また、性ステロイドホルモンが雄の社会行動制御に果たす役割についても解析を行った。雄マウスは同性集団内においてヒエラルキーを形成することが知られている。雄のエストロゲン受容体β(ERβ)遺伝子欠損マウスを用いて、個体間関係の形成過程を詳細に解析し、ERβ遺伝子欠損マウスでは、野生型マウスと同様のヒエラルキー形成が起こりにくいことを明らかにした。この結果は性ステロイドホルモン受容体の一種であるERβがオス同士のヒエラルキー形成に関与する可能性を示唆するものである。

現在までの達成度 (段落)

翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。

今後の研究の推進方策

翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2019 2018 その他

すべて 国際共同研究 (1件) 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (2件) (うち国際学会 2件)

  • [国際共同研究] University of Tromso(ノルウェー)

    • 国名
      ノルウェー
    • 外国機関名
      University of Tromso
  • [雑誌論文] The Role of Estrogen Receptor β (ERβ) in the Establishment of Hierarchical Social Relationships in Male Mice2018

    • 著者名/発表者名
      Nakata Mariko、Agmo Anders、Sagoshi Shoko、Ogawa Sonoko
    • 雑誌名

      Frontiers in Behavioral Neuroscience

      巻: 12 ページ: 1-10

    • DOI

      10.3389/fnbeh.2018.00245

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] Roles of estrogen receptor β in the regulation of agonistic behavior in male mice.2019

    • 著者名/発表者名
      Nakata Mariko、Agmo Anders、Sagoshi Shoko、Ogawa Sonoko
    • 学会等名
      The Third Sino-Japan Symposium on the Frontier of Behavioral Neuroendocrinology
    • 国際学会
  • [学会発表] Layer-dependent time course of neuronal death following ultraviolet light irradiation of the cerebral cortex.2018

    • 著者名/発表者名
      Nakata Mariko、Shimoda Masayuki、Yamamoto Shinya
    • 学会等名
      Neuroscience 2018
    • 国際学会

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公開日: 2019-12-27  

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