研究課題
通常、金属は一つの結晶構造をとり、それを自在に制御することは非常に困難である。しかし、近年、ナノサイズ化により結晶構造を制御したという報告例がある。その数は未だ少なく、結晶構造制御の手法の確立にはさらなる例が必要とされる。そこで、金属オスミウムの結晶構造制御を目的とした。通常、金属オスミウムはhcp構造をとり、fcc構造やbcc構造等の他の構造は取り得ない。周期表上で一つ上の原子であるルテニウムも同様にhcp構造をとるが、fcc構造を有するルテニウムナノ粒子が報告されている。このfcc構造のルテニウムナノ粒子の合成手法を参考に、fcc構造を有するオスミウムナノ粒子の合成を行った。PXRD、原子分解能STEM観察から、得られたオスミウムナノ粒子がfcc構造を有することが明らかになった。
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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