前年度2019年1月から今年度2019年7月末まで日本学術振興会H29年度若手研究者交流事業(スイス枠)採択に伴い,引き続きスイス連邦材料試験研究所(Empa)にAcademic guestとして滞在した。スケルトン粒子に銀を担持する容易な手法を開発するとともに,モデルガス吸着試験及びラマン分光分析の専門家と解析を行った。銀粒子担持量とともにガスセンサー検出精度の向上を確認した。 留学中は,滞在先以外に,スイス連邦工科大学チューリッヒ校(ETHZ),フリードリッヒ=アレキサンダー大学ニュルンベルク(FAU,ドイツ),マックスプランク研究所(MPIP,ドイツ)を訪問し,相互の研究紹介を行い,今後のコラボレーションの可能性について議論した。このうちの一人の研究者と日本学術振興会二国間交流事業を申請した。不採択であったが,共同研究は開始することで合意している。具体的には,スケルトン粒子の構造を生かした新しい金属粒子との複合方法の開発を行う。 また,キーノート講演2件,招待講演5件を受けた。 留学中に申請したH30年度文部科学省卓越研究員事業に採択され,2019年11月より岐阜大学工学部助教として着任している。
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