本研究の目的は、磁気共鳴画像法(MRI)と脳波による脳イメージングを用いて、非侵襲脳刺激やブレイン・マシン・インターフェイス(Brain-Machine Interface: BMI)などの介入が脳機能や神経回路をどのように変化させるか、解明することである。 本研究では、白質構造変化を捉える拡散画像、灰白質容積を評価するVoxel-Based morphometry解析、脳機能連絡を評価するResting State functional connectivity解析等、最先端のMRI技術や脳波計測を用いる。これらの技術を組み合わせて、脳の変化の個人差を解明し、将来的な「テーラーメイド・リハビリ テーション法」の開発につなげる。 本年度は、昨年度申請し、採択された日本生体医工学会で2件の発表を行った。また、所属機関と琉球大学の交流企画である3rd Ryudai x OIST シンポジウムでも研究発表を実施した。健常成人を対象としたブレイン・マシン・インターフェイスの研究は、ブレイン・マシン・インターフェイスの操作能力の個人差が実際に操作している時の脳機能ネットワークに関わりがあることを発見し、現在論文にまとめている。マウスを対象とした運動学習の実験も、学習成績の個体差と基底核内の機能ネットワークに関わりがあることを発見し、同様に論文にまとめるべく、解析を進めている。本研究は、本年度で終了し、次年度は辞退する。
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