研究課題/領域番号 |
17K00054
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
統計科学
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研究機関 | 滋賀大学 (2019-2020) 鹿児島大学 (2017-2018) |
研究代表者 |
杉本 知之 滋賀大学, データサイエンス学部, 教授 (70324829)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | 生存分析 / 事象時間データ / 回帰分析 / 多変量分布 |
研究成果の概要 |
相関構造をもつ2変量のログランク統計量の漸近分布を定式化して,コピュラ型相関をもつ2変量事象時間データへの推測に応用した.セミ競合リスク問題の推測の研究,群逐次型の2変量ログランク統計量による標本サイズの設計に応用する研究について一定の成果を得た.相対生存関数のSurvival回帰木によるセミパラメトリック推定法の研究を行って,回帰木の予測性能を測るための指標として,相対生存率モデル用のBrierスコアも提案して学会発表を行った.イベント時間とカレンダー時間を分離して表現する2変量ハザード・モデルのセミパラメトリック推測の研究も行い,そのセミパラメトリック推測のための計算手法を検討した.
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自由記述の分野 |
統計科学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
医療の世界では,がんや循環器疾患などで治療効果を測るために,事象時間データの分析は必須である.経済分野では倒産などのイベントを分析したり,製造業分野では在庫がなくなるまでの時間を分析したり,事象時間データの分析の適用例は多くみられる.そのようなデータの分析方法について,Cox回帰モデルなどの生存時間データの統計解析法は必須であり,その当該分野において,現在まで得られている統計的な分析方法,理論,計算手法を発展させるための研究を行い,一定の成果を得ることができたことは,学術的意義をもつ.さらに,これらの手法を実際のデータに応用していくことで,社会的に還元をなすことができる.
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