研究実績の概要 |
これまで,Degree/Diameter Program(DDP)の研究成果をOrder/Degree Program (ODP)に接続するためのアルゴリズム開発を行ってきたが,ボトルネックとなる平均最短経路長ASPL(average shortest path length)の計算を如何に早くするかが課題であると明確になってきた. そこで,平成30年度(2018年度)は,グラフ処理のアクセラレーションを行う題材として,ASPLの計算を高速化するために,近似計算のハードウェア・アルゴリズムの検討と評価を行った.この研究は,平成31年度も引き続き行い,成果発表を行う予定である. また,Graph Golf 2018では,General Graph Deepest Improvement Awardsを受賞した.これまでのグラフ探索の結果は,電子情報通信学会の論文誌(Order Adjustment Approach using Cayley Graphs for Order/Degree Problem, Kitasuka, Matsuzaki, Iida, IEICE TRANSACTIONS on Information and Systems, Vol.101, No.12, pp.2908-2915)として刊行した. 平成30年度は,研究計画の修正に伴い,問題点の洗い出しに時間がかかり,グラフの理論的な裏付けがあるアルゴリズムになっていない.今後,これらを修正して,研究を加速していきたい.
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