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2018 年度 実施状況報告書

ビッグメモリDBMSを考慮した仮想マシン移送に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 17K00094
研究機関東京農工大学

研究代表者

山田 浩史  東京農工大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (00571572)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワード仮想マシン移送 / データベース管理システム / 仮想化技術
研究実績の概要

実現する移送方式では,これまで独立性の高かった DBMS レイヤと VM モニタレイヤのメモリ管理を互いに協調させることによって総移送時間の短縮を試みる.本研究では,ビッグメモリ DBMS のメモリは多くの領域がバッファプールで支配されており,また,バッファプールはディスク上の DB ファイルから構築可能であることに着目する.移送先の VM モニタでディスク上の DB ファイルからバッファプールを構築し,それと同時にその他のメモリ 領域を移送元から転送することで,VM の構築を並列化する.これにより従来の VM モニ タだけに頼った移送方式での性能限界を打ち破る.2018 年度では,2017年度に開発したプロトタイプの完成度を洗練させた.具体的には,人工的なワークロードを用意してプロトタイプの挙動をきめ細やかにみていった.読み込みだけのワークロードから始まり,一部のテーブルだけを更新,ランダムに更新など,こちらが挙動を完全に把握できる単純なワークロードを稼動させながらプロトタイプを用いて移送した.また,トランザクションを含むワークロードを正しく処理できることも確かめ,今回プロトタイプ実装を施した,Linux や Xen,MySQL の各ソフトウェアコンポーネントが意図通りに連携・協調していることがわかった.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

当初の計画通りに研究が進捗しているため.

今後の研究の推進方策

引き続き当初の計画どおりに研究を遂行予定である.最終年度は,実践的なワークロードを稼働させてプロトタイプを用いた評価を行う.仮想マシン上に実アプリケーションを稼働させてプロトタイプを動作さ せる.実践的なワークロードとしては,TPC-H や TPC-C,Auction, Voter を稼動 させる.これらのワークロードは応募者が以前実施していた研究にて使用実績があり, その挙動をある程度把握しており挙動解析が円滑に行うことができる. 提案方式が正しく動作しない場合には,ワークロードの挙動を踏まえ,提案方式の動作を解析してを 2017,2018年度に計測したデータに立ち返りながら原因を特定し,プロトタイプを洗練していく.

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2018

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] ページ共有を利用したMulti-Variant監視効率化手法2018

    • 著者名/発表者名
      清水祐太郎,山田浩史
    • 雑誌名

      研究報告システムソフトウェアとオペレーティング・システム(OS)

      巻: 2018-OS-144 ページ: 1 - 13

  • [雑誌論文] Shortening Downtime of Reboot-Based Kernel Updates Using Dwarf2018

    • 著者名/発表者名
      Ken Terada, Hiroshi Yamada
    • 雑誌名

      IEICE Transactions on Information and Systems

      巻: E101.D ページ: 2991-3004

    • DOI

      https://doi.org/10.1587/transinf.2017EDP7397

    • 査読あり

URL: 

公開日: 2019-12-27  

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