研究課題
本研究では、SDN (Software Defined Networking) を利用した相互結合網におけるネットワーク資源管理基盤上で、相互結合網も考慮した省電力運用に向けたクラスタ資源管理技法の実現を目指している。具体的には、相互結合網も含めたクラスタシステムの縮小運用による省電力化を支援可能なクラスタ資源管理技法を、これまで研究開発を行ってきたSDN-enhanced JMS Framework 上に配備する資源割当ポリシとして研究開発を行う。今年度は、前年度から引き続き関連研究・技術の調査を継続的に実施するとともに、本年度第2四半期より「課題3:データに基づくジョブの通信特性の分析・分類技法の設計・実装」を目的とした研究を進めていくことを計画した。本計画に基づき、今年度は下記を行なった。(a) 関連研究・技術の調査およびクラスタシステム環境の構築・整備:本ステップでは、本年度第2四半期より行う(c)割当ネットワーク資源の資源量保障機能の設計・実装、に向け、クラスタシステムにおける既存の省電力化の研究・技術およびネットワークにおける通信制御技術に関する関連研究について文献調査を推進した。さらに、実際のクラスタシステムにおける資源管理で求められる制約条件について要件の整理を行った。また、本ステップでは前年度に構築した小規模なクラスタシステム、および本クラスタシステムも含めた広域分散計算環境について、本年度の開発・評価に向けた環境整備を行った。(d) データに基づくジョブの通信特性の分析・分類技法の設計・実装および評価:本ステップでは、課題1の割当資源の再構成後でも許可されたネットワーク資源量を保証するための機能について、ネットワークの既存技術であるQoS機能を利用して利用可能帯域幅を制御するクラスタ資源管理技法について検討を行った。
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