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2018 年度 実施状況報告書

システム管理機能を強化したIoTミドルウェアの研究

研究課題

研究課題/領域番号 17K00105
研究機関兵庫県立大学

研究代表者

中本 幸一  兵庫県立大学, 応用情報科学研究科, 教授 (70382273)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワードグラフデータベース / Datalog / 再起クエリ
研究実績の概要

当該年度は、グラフデータベースで管理するIoTシステムを管理する手段として、Datalogを利用したグラフデータベースを操作するクエリ言語とその処理系を研究開発した。
エンティティ間の構造化された関係情報のために、グラフデータベースはコミュニティ、IoTシステムなどの関係を表すのに非常に役立ち、再帰処理、特にクエリはグラフデータベースに非常に有効である。
しかし、一般にグラフデータベースのクエリ言語では、データに明示的ではない関係を記述することが難しく、きめの細かい関係記述には十分ではない。特にこれは、IoTシステムを人々が所持するような場面では多く発生する。また、グラフデータベースでは類似したデータ構造が何度も現れるため、再帰的な処理が必要とされるが、これまでクエリ言語では簡便な再帰型クエリの手段は余りなかった。
この問題を解決するために、今年度はDatalogに基づく論理的な再帰的クエリ機能に加えてロジカル再起クエリという新しい質問言語を研究に試作した。
ロジカル再帰クエリは、DatalogのPredicateの仕組みを利用して明示的ではない関係を記述させるものである。さらに、クエリ言語としての記述性を高めるために、グラフのノードとエッジの属性を定義できるようにするデータ型の定義、グラフのノードとエッジの属性に対するクエリを可能とする機構の導入を行った。クエリ言語は利用者の記述しやすいように、SQLに似た形式を採用している。当該年度は、、上述した機能を有するクエリ言語、JavaCCを利用したクエリパーサとMySQLを使用した処理エンジン、そしてグラフデータベースのための視覚化ツールを開発した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

概ね順調に進行している。本研究の目的は、IoTシステム管理ミドルウェアをグラフデータベースを使って開発し、実際の管理はクエリ言語で行うことを目指している。当該年度は実際にグラフデータベースにアクセスするクエリ言語と処理系の開発を行うことができた。

今後の研究の推進方策

今後は、今年度開発したクエリ言語に、例外状態の記述、アクセス制御機能、IoT システム機能の変更機能を追加する。センサーネットワークシステムにおいて、既存研究のストリームデータベースと統合するなどを行っていく。

次年度使用額が生じた理由

来年度交付金と合わせて、最終年度の研究に利用する。主にレンタルサーバの費用にあてる予定。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2019

すべて 図書 (1件)

  • [図書] A New Graph Database Query Language Based On Datalog2019

    • 著者名/発表者名
      Jiajia Wu
    • 総ページ数
      48
    • 出版者
      兵庫県立大学

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公開日: 2019-12-27  

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