研究課題
基盤研究(C)
本研究は,これまでに研究代表者が得た並列化手法を適用することで,データ断片化手法により分散されたXMLデータに適用できる並列クエリアルゴリズムを提案・評価することを目的としたものである.本研究における最も重要な研究成果は,最先端のXMLデータベースBaseX上でXPathステップ毎の並列化を実装し評価を行ったことである.また,XPathクエリを一部書き換えた上で木全体に対して並列にクエリを実行する,クエリ分割型の並列化手法についても性能評価を行った.
並列プログラミング手法
様々なデータが(従来の表形式のデータベースではなく)構造の緩やかな形式で保存・活用されており,100GBを越えるような大規模データも存在する.本研究成果は,そのような大規模木構造データに対するクエリ処理をより高速に実行するための基礎を与えるものである.とくに,最新のデータベース上で並列クエリを実装できることを示したことにより,全てを独自に実装するよりも現実的な実装が可能であることを示した.