研究課題
基盤研究(C)
大規模災害時にスマートフォン同士の直接通信でデータを収集・伝達し,災害対策本部や避難所などに情報を集約する被災情報炊き出しシステムの開発を行なった.被災情報収集が目的の既存システムと大きく異なり,本研究では,ネットワーク内キャッシュとコンテンツ指向型ネットワーク基盤の導入により1)周辺の道路寸断,建物倒壊等の情報を避難途中の被災者にプッシュ配信で2次災害を軽減し,2)倒壊建物内の生埋め・閉じ込め等を周辺に通知し,被災者間共助での早期救助を促進することを可能とする配信制御手法を開発した.
情報通信工学
本研究課題では,被災情報配信システムの構築に関して,新たに開発した送信制御手法を積極的に,国際会議や学会論文誌に公開を行なってきた.これらの開発した制御手法を広く公知の情報とすることで,新たに被災情報配信システムを開発する場合の有益な情報として活用することができると考えられる.