激甚災害の発生により通信ネットワークが想定外の被害を受けたとき、段階的な物理設備の復旧が必要となる。復旧要件の時間変化を考慮した効果的な通信ネットワーク復旧に着目し、復旧要件として疎通回復とトラヒック回復の両面を考慮した復旧順序決定法を提案した。また、大規模ネットワークの復旧順序を現実的な時間で決定するため、故障の影響のないネットワークエリアを抽象化することにより計算上のネットワーク規模を小さくするネットワーク縮退アルゴリズムを提案した。検討した復旧順序決定法の実用的なアウトプットを目指して、ネットワークシミュレータを具現化し、故障発生から復旧まで一連の基本動作を確認した。
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