研究課題
基盤研究(C)
本研究課題では,グラフデータからスキーマを抽出するためのアルゴリズムを開発した.対象とするスキーマは,グラフスキーマとShape Expressionである.まず,グラフスキーマに対して,新たな効用関数と処理の並列化を併用することなどにより,大規模なグラフデータに対しても効率よくスキーマを抽出することの可能なアルゴリズムを開発した.さらに,より表現力のShape Expressionへの対応についても検討を行った.
情報学
グラフデータは,ソーシャルグラフ,生物データ,Linked Open Dataなどのオープンデータなど,様々な場面で用いられているが,データ量が増大しその構造も複雑化している.一方,グラフデータ対してShape Expressionなど新たなスキーマ言語が提案されており,今後はその活用が進むものと期待されている.グラフデータからスキーマを抽出することができれば,得られたスキーマを用いて,大規模なグラフデータの管理をより効率よく行うことが可能となる.