• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2022 年度 実績報告書

気象ビッグデータからの機械学習による災害前兆現象自動抽出システムの構築

研究課題

研究課題/領域番号 17K00158
研究機関愛媛大学

研究代表者

本田 理恵  愛媛大学, データサイエンスセンター, 教授 (80253334)

研究分担者 村田 健史  国立研究開発法人情報通信研究機構, 総合テストベッド研究開発推進センター, 研究統括 (20274342)
佐藤 晋介  国立研究開発法人情報通信研究機構, 電磁波研究所リモートセンシング研究室, 研究マネージャー (30358981)
佐々 浩司  高知大学, 教育研究部自然科学系理工学部門, 教授 (50263968)
村田 文絵  高知大学, 教育研究部自然科学系理工学部門, 准教授 (60399326)
研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2023-03-31
キーワード時空間データマイニング / オブジェクト抽出 / CNN / 深層学習 / フェーズドアレイ / 漏斗雲 / オブジェクト追跡 / 混合分布
研究実績の概要

本研究課題の目的は、気象に関する時空間のビッグデータから機械学習の手法を用いて時空間変動パターンを抽出し、これを基にした知識発見支援システムを構築することである。本年度は、フェーズドアレイデータからの降水コア検出に対して検討していた、Greedy EMによるモデリング手法において、グリッドデータの点群近似によって不自然な分裂が起こっていた問題に対する改良方法として、グリッドデータからの点群の再リサンプリングを利用する手法を考案し、これによって、不安定な挙動が改善されたことを確認した。この内容については、6月に開催予定の人工知能学会でポスター発表の予定である。また土佐湾沿岸の竜巻については、従来検討してきた監視カメラ画像にくわえて、対象をレーダ画像に広げ、竜巻親雲の早期発見を目指して、反射強度画像に現れるフック型の信号を深層学習のSSDを用いて検出することを検討した。その結果、竜巻親雲に注目した画像ではフックエコーを正確に検出でき、表示画像が広範囲になり、相対的に対流雲が小規模になる場合でも信頼度の閾値を調整することでフックエコーの検出ができることがわかった。この内容はJPGU2022で発表された。
研究期間の全体を通しては、気象に関する時空間データをターゲットとして、 (1)強度データからのオブジェクト抽出技術手法の頑健化、(2)竜巻前兆現象としての漏斗雲の検出などに対する深層学習による抽出と追跡手法の開発、(3)アラーティングのためのプロトタイプシステムの開発、(4)並列分散化の検討が進められた。本来はこれらを融合したシステムの開発を目的としていたがそこまでは至らなかった。これについては現在実施中の後継の基盤Cの課題として引き続き検討したい。

  • 研究成果

    (14件)

すべて 2023 2022 その他

すべて 雑誌論文 (2件) 学会発表 (7件) 備考 (5件)

  • [雑誌論文] GAN を用いた小惑星画像の超解像2022

    • 著者名/発表者名
      岸 倫太朗、橋本 廉、棚瀬 旺和、本田 理恵、はやぶさ2 ONCチーム
    • 雑誌名

      人工知能学会全国大会論文集

      巻: JSAI2022 ページ: 4Yin229~4Yin229

    • DOI

      10.11517/pjsai.JSAI2022.0_4Yin229

  • [雑誌論文] 敵対的生成ネットワークによる小天体の単色画像からの疑似カラー画像の推定2022

    • 著者名/発表者名
      橋本 廉、岸 倫太郎、棚瀬 旺和、本田 理恵、はやぶさ2 ONCチーム
    • 雑誌名

      人工知能学会全国大会論文集

      巻: JSAI2022 ページ: 3Yin235~3Yin235

    • DOI

      10.11517/pjsai.JSAI2022.0_3Yin235

  • [学会発表] 3次元オブジェクトの混合正規分布によるモデリングと追跡 - グリッド・点群データのハイブリッド利用 -(2023年6月予定)2023

    • 著者名/発表者名
      辻本 将之、本田 理恵、石川 勲
    • 学会等名
      2023年度人工知能学会全国大会(第37回)
  • [学会発表] Automatic detection of hock echo by using deep learning(2023年8月予定)2023

    • 著者名/発表者名
      Koji Sassa, Masaya Yamawaki, Rie Honda
    • 学会等名
      16th International Conference on Wind Engineering, Italy
  • [学会発表] GAN を用いた小惑星画像の超解像2022

    • 著者名/発表者名
      岸倫太朗, 橋本廉, 棚瀬旺和, & 本田理恵
    • 学会等名
      2022年度人工知能学会全国大会(第36回)
  • [学会発表] 敵対的生成ネットワークによる小天体の単色画像からの疑似カラー画像の推定2022

    • 著者名/発表者名
      橋本 廉, 岸 倫太郎, 棚瀬 旺和, 本田 理恵
    • 学会等名
      2022年度人工知能学会全国大会(第36回)
  • [学会発表] 時空間オブジェクトの混合分布モデルによる追跡手法の安定性について2022

    • 著者名/発表者名
      辻本 将之, 本田 理恵
    • 学会等名
      令和 4 年度 電気・電子・情報関係学会四国支部連合大会
  • [学会発表] 深層学習によるフックエコーの自動検出2022

    • 著者名/発表者名
      佐々浩司、山脇正也、棚瀬旺和、久保智哉、本田理恵
    • 学会等名
      地球惑星科学連合大会2022年度
  • [学会発表] 高知県で発生した線状降水帯のXバンド二重偏波レーダーRHI観測による鉛直構造観測2022

    • 著者名/発表者名
      中陽,村田文絵,佐々浩司,藤井虎太朗
    • 学会等名
      日本気象学会秋季大会
  • [備考] 監視カメラと気象レーダーによる竜巻の自動検知

    • URL

      http://www.kochi-u.ac.jp/SDGs/activities/report_117.html

  • [備考] 極端気象を監視する小型気象レーダーネットワーク

    • URL

      http://www.kochi-u.ac.jp/SDGs/activities/report_116.html

  • [備考] 高知大学気象情報頁

    • URL

      http://weather.is.kochi-u.ac.jp/

  • [備考] NICTサイエンスクラウド ひまわり衛星プロジェクト

    • URL

      https://sc-web.nict.go.jp/himawari/

  • [備考] フェーズドアレイ気象レーダリアルタイム観測データ

    • URL

      https://pawr.nict.go.jp/index.html

URL: 

公開日: 2023-12-25  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi