簡易に導入・測定が可能なRGB-Dカメラを用いて、人間の重要な機能である咀嚼・嚥下、呼吸の状態、能力を高信頼に評価するための新たな手法を提案した。深度情報から得られる顔、頸部、胴体の3D特徴点を基に、咀嚼ではサイクル毎の咬合・開閉口運動の経路、速度、リズム、咬合筋の体積変化等を導出、嚥下では喉頭領域の3D特徴量を自動抽出し咽頭隆起を検出して運動軌跡をトラッキング、呼吸では肋骨弓から横隔膜の動きを検出し胸部・腹部の体積変化から胸式・腹式呼吸の度合いを算出、RGB動画像からも深層学習により咀嚼能力の高低に伴う特徴を抽出し、簡易手法により咀嚼・嚥下、呼吸の状態や機能を高精度に評価できることを示した。
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