本研究では、数学的に深く研究され、また、装飾的にも重要な二つの幾何学模様を取り上げ、これらの模様と情報を関連付ける手法を開発した。一つの模様はドラゴン曲線と呼ばれる線画である。この模様は一定の規則にしたがって区間ごとに左右どちらかに曲がることにより、竜のような形状を描きだすことができる。他の模様はペンローズ模様と呼ばれる空間充填模様である。この模様は、2種類のタイルを敷き詰めることによって平面に複雑な模様を生成することができる。さらに、開発した手法を織布の識別に応用し、織り方に不規則性を与えてこれを検出する手法を開発した。
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