研究課題
本研究では,多文化共生社会に適応可能なエージェントおよびロボットの非言語行動の設計における考慮点を提言することを目的とし,このために,1.人間同志のコミュニケーションにおける非言語行動の文化差をモデル化し,2.モデルに従って文化に特有な非言語行動をエージェントやロボットに実装し,3.人間とエージェントおよびロボットのインタラクション評価実験を行う.平成29年度は,対話エージェントの視線の文化適応モデルの作成と,日米の視線行動をとるエージェントとのインタラクションの印象評価実験を行った.平成30年度は,対話ロボットに上記の視線行動を実装し,実体性の異なるエージェントとの印象評価実験を行った.令和元年度は,異なる外見を持つ対話ロボットを用い,積極性を変化させた非言語行動を実装し,ロボットとのインタラクション評価実験を行った.令和元年度の研究計画は,下記の通り計画通りに進捗した.令和元年度は,人間的なロボットと機械的なロボットの外見の異なる対話ロボットを用い,視線行動と非言語行動の積極性を変えて印象比較実験を行った.具体的には,受付ロボットの非言語行動として,ロボットから積極的に人間を凝視しうなずきや挨拶などの非言語行動を取る場合と,人間がロボットの前までやってくるまでロボットから積極的に挨拶行動を行わない場合とで,ロボットに対する印象比較を行った.また,これまでの研究成果を,国内会議4件,国際会議2件で発表した.
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すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (3件) 備考 (1件)
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http://www.oit.ac.jp/is/~koda/hiserver01/