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2020 年度 実績報告書

クラウド環境でのスワームロボティクスのための進化型人工知能

研究課題

研究課題/領域番号 17K00302
研究機関信州大学

研究代表者

松村 嘉之  信州大学, 学術研究院繊維学系, 准教授 (50362108)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2021-03-31
キーワードクラウド計算 / GPU計算 / エージェントシミュレーション / ネットワーク分析 / 繊維・アパレル産業 / 企業間取引
研究実績の概要

クラウド等を含む複数拠点に点在する計算資源(GPU含む)を安価に活用した。スワームロボティックシステムを可塑的群知能システムとして構築するための新規設計論を構築することを目標にして、難易度レベルの異なるいくつかのマルチエージェント問題を取り扱い、群挙動の創発を試みた。特に、人工知能を人工社会シミュレーション実装の際のモデリングで活用することを指向し、人工社会でのモデル産業として繊維業界に着目し、繊維関連業界データを取り扱った。
産業を企業間取引ネットワークと見なすことで、企業のネットワークで構成された産業という中間的な領域を見出し、企業間取引ネットワークの形成過程の理解を深めるために、企業の振る舞いを模したエージェントベースモデルを構築し、ネットワーク構造の形成過程に関するシミュレーション実験をクラウド環境で試みた。
その結果、例えば、空間の影響の増大に応じて、ネットワーク直径は正に反応し、集団中最大の次数中心性は負に反応した。また、空間の影響を国内産業の文脈で置き換えるために、JPY/USD為替変動との実際のネットワーク指標の関係を、相関分析によって再分析も実施している。
これまでの研究期間全体を通じて、産業を企業のネットワークと見なした複合的な観点に基づくネットワーク分析や、企業の振る舞いを模したネットワーク生成のシミュレーション実験が、多様な産業の連携を実現する社会設計の手法として有用であることも示せた。
なお、コロナ感染症対策の影響を受け、期間を延長したが、延長期間には、企業間取引やSNSでの関係の状態や変遷を客観的に分析するためのツールやデータを活用し、実際の業界データから得られた企業間取引ネットワークの変遷過程について、定性的側面としての情報産業化を加味したマルチエージェントシミュレーションも実施し、これらの結果等も含めて公表するに至ることができた。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2020

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] 繊維・アパレル産業の情報産業化に起因した企業間取引ネットワークの変遷に関する一考察2020

    • 著者名/発表者名
      小粥勇作、松村嘉之、星野 雄介
    • 雑誌名

      日本繊維製品消費科学会誌

      巻: 61(7) ページ: pp. 163-170

    • DOI

      10.11419/senshoshi.61.7_533

    • 査読あり

URL: 

公開日: 2021-12-27  

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