本研究の学術的な意義は,これまでのロボットのための自然言語認識方法で扱って来なかった「ロボットのタスクの実行状況を認識する」という課題に焦点をあて,設計者により与えられる「タスクの記述」と連携した識別を実現したことである.自然言語表現は曖昧さを含むことがあり,ロボットが実際に仕事を行う状況を正確に把握することは難しいこともあり得るが,本手法では,その「曖昧さ」をタスク記述と結びつけながら陽に表現することを可能にした.これによって,ロボットと人が一緒に働くというより実社会で求められる状況に近い場面でのロボット認識能力を向上させることに貢献した.
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