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2017 年度 実施状況報告書

初期視覚情報の変化に伴う色知覚変化の色恒常性等価知覚に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 17K00377
研究機関千葉大学

研究代表者

徳永 留美  千葉大学, 国際教養学部, 助教 (80573914)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワード色恒常性 / 色の見えモード / 色恒常性等価知覚 / 照明の認識
研究実績の概要

本研究は、いろいろな周辺視覚情報に対する色知覚を心理物理学的手法により測定し、様々な色票と照明光色の実験条件下において包括的な測定を行い、色恒常性等価知覚の構造のモデル化を試みることを目的としている。当該年度は、実験を実施するための暗室や実験装置の作成、色彩輝度計の購入、実験1の実施の為の刺激の作成や条件の設定、実験1の実施、実験2の実施の為の刺激の作成を予定していた。今年度は、まず、装置を設置する為の暗室(幅1.5m、高さ2m、奥行き1.8m)を作成した。そして、視覚刺激を設置するテスト装置(幅1m、高さ50cm、奥行き50cm)を作成した。暗室には2通りの照明を設定した。一つは、暗室全体を照明する為の照明で、可動の蛍光灯照明により照明光の強度の分布を調節する。もう一つは、天井にプロジェクタを設置し、テスト装置全体を照明し、また、部分的に視覚刺激を照明する。実験1の実験条件の設定として、プロジェクタの出力を操作することで、視覚刺激を照明する光の範囲の大きさ、色度と輝度の選定を実施した。実験1の実験条件がそれぞれ設定できたことから、実験の試行を実施した。また、実験2で使用する視覚刺激周辺に置かれる物体である初期視覚情報の形状、大きさについての検討を実施している。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

平成28年度より所属が変わり研究環境が大きく変化したため装置構築や作成の環境が整うのに予想以上に時間がかかり、実験準備開始時期が遅れてしまった。そのため、予定していた実験1の実施までに時間がかかってしまった。

今後の研究の推進方策

実験1について被験者を増やして実験を実施する。実験1の実施と平行して、実験2で使用する視覚刺激周辺に置かれる物体である初期視覚情報を確定し、実験2の実施に取り組む予定である。

次年度使用額が生じた理由

次年度使用額が生じた理由は、実験1の実験が試行の段階であり、被験者への謝金を使用していないのと、実験2に必要な物品などの購入がなかったためである。今後の使用計画として、実験1と2の人件費・謝金の使用と、実験2の実験条件の設定として実験2で使用する視覚刺激作成費として使用を予定している。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2017

すべて 学会発表 (3件) (うち国際学会 1件)

  • [学会発表] 日本語色カテゴリーとその個人差類型2017

    • 著者名/発表者名
      栗木一郎,Ryan Lange,武藤ゆみ子,Angela M. Brown,福田一帆, 徳永留美,Delwin T. Lindsey,内川惠二,塩入 諭
    • 学会等名
      日本視覚学会
  • [学会発表] k-平均法による日本語話者の色カテゴリー領域と個人差類型の導出2017

    • 著者名/発表者名
      栗木一郎,Ryan Lange,武藤ゆみ子,Angela M. Brown,福田一帆, 徳永留美,Delwin T. Lindsey,内川惠二,塩入 諭
    • 学会等名
      日本画像学会研究討論会
  • [学会発表] Recall identical color from previously described color name of faces2017

    • 著者名/発表者名
      Rumi Tokunaga, Hiroyuki Shinoda
    • 学会等名
      East Asian Association of Psychology and L Annual Conference
    • 国際学会

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公開日: 2018-12-17  

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