研究課題/領域番号 |
17K00391
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研究機関 | 新潟医療福祉大学 |
研究代表者 |
増田 修 新潟医療福祉大学, 医療技術学部, 教授 (90775967)
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研究分担者 |
内川 惠二 神奈川工科大学, 公私立大学の部局等, 研究員 (00158776)
古川 貴雄 共立女子大学, 家政学部, 教授 (70262699)
長谷川 誠 東京電機大学, 工学部, 教授 (80303171)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 質感知覚 |
研究実績の概要 |
これまでの実験結果を精査し、考察を深め、論文を執筆した。情報セキュリティ技術の最新動向、偽造防止技術の分類法の現在の潮流などについて文献調査し、論文に反映させた。過去の実験結果のうち、これまで解析が不十分であったデータを精査し直した結果、既に解析済みのデータと整合する結果が得られた。論文執筆のため、実験装置、実験材料の写真等を改めて撮影し直し、実験条件を再確認した。考察のための文献調査を更に進め、本研究と整合する他の研究を見つけることができた。例えば、空間的視覚については、Harmanら(1999) によれば、被験者が受動的に物体を観察した場合に比べて、能動的に物体を探索した方が物体認識が速かった。また、時間的視覚については、Lopez-Moliner & Linares (2006) によれば、被験者が自分自身で能動的にボタンを押して呈示タイミングを決めた方が、フラッシュラグが低減された。更に、色覚については、西田ら (2013) によれば、二色覚者であっても、自ら能動的に実物の色票を観察した場合は、正常色覚者と同様のカラーネーミングが可能であった。本研究は、これらのように、刺激を受動的に観察するよりも、能動的に観察する方が課題成績が良くなる現象を、「本物らしさ」の知覚という新しい課題においても発見したものと考えられる。これらに基づいた新たな考察を加えた論文を執筆し、現在、投稿中である。
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