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2019 年度 研究成果報告書

ミツバチ脳のリバースエンジニアリング:ダンスコミュニケーションの神経機構

研究課題

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研究課題/領域番号 17K00414
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 生命・健康・医療情報学
研究機関兵庫県立大学

研究代表者

池野 英利  兵庫県立大学, 環境人間学部, 教授 (80176114)

研究分担者 藍 浩之  福岡大学, 理学部, 准教授 (20330897)
研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワードミツバチ / ダンスコミュニケーション / 振動刺激情報 / ニューロン形態 / 神経回路モデル
研究成果の概要

本研究では、ミツバチのダンスコミュニケーションに使用されている空気の振動刺激を受容、処理する神経構造及び処理機構を実際の生理、形態実験データに基づき解析を進めた。触角からの投射を受けている介在ニューロン群を探索し、その形態に関する数理モデルを構築・評価及び電気的応答特性の比較手法を確立した。これらの結果に基づき、振動刺激の時間長の検出において抑制性ニューロンDL-Int1が重要な働きを果たしていることを予測した。さらに採餌バチにおけるこのニューロンの形態及び電気的応答特性が、羽化直後のハチ機能に比べて、神経回路の応答を強化するように適応していることを明らかにした。

自由記述の分野

ニューロインフォマティクス

研究成果の学術的意義や社会的意義

ミツバチのダンスコミュニケーションは、記号的な情報表現を用いた生物の情報伝達手法であり、昆虫の小さな脳がこのような高度な機能をどのように実現しているのかは生物学の大きな謎である。これまで情報の送信者であるダンスバチについては多くの研究がなされてきたが、受信者であるフォロワーについてはあまり注目されて来なかった。本研究では、このフォロワーに着目し、脳内において情報がどのように伝達、処理されているかの解明を進め、その神経回路構造を提案することができた。また、この処理に関連するニューロンの形態、応答特性の解析方法を確立することができた。この方法は、様々な神経系の解析に適応可能なものである。

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公開日: 2021-02-19  

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