本プロジェクトでは、 “迷い”や“不安”という心的状態を取り上げ、利用者のQOLの向上に寄与する技術の開発を目指している。本研究の主な特徴は2点である。サービスの持続的運用を可能とするため、更新地図データにより新たなコストモデルの半自動的構築を可能としている。また、各利用者の特性・要求に特化したサービスの実現を可能とするため、年齢や身体的・心的な要因の違い、安心感の違いを積極的に考慮に入れる機構としている。提案する利用者の迷い・不安を軽減する技術は、災害時のようなパニックになりやすい状況において、歩行者ナビシステムを用いた誘導により被災者の迅速な避難への応用も期待できる。
|