大学における学習管理システムの運用において、教育改善を目的とした学習履歴データの活用が課題となっている。さらに、知識伝達型の授業から知識活用型のアクティブラーニング型授業の導入推進により、学生の成果をどのように測定・ 評価するかが課題となっている。学習管理システムのmoodleやその他システムからの学習履歴データと授業での学習活動のデータを統合して、分析された学習履歴データと授業の学習過程の情報の両方のデータを可視化するダッシュボードの開発を行うことで、教育支援の体制を目指すことを目的としている。 オンラインの学習データ分析システムのダッシュボードのシステム開発を行った。データ収集については、新型コロナウイルス感染症の影響により、オフラインのデータ収集については、実施することが難しいため、今後の検討課題となり、併せてシステムの形成的な評価なども今後の検討課題となっている。オフライン学習のデータ収集としては、協調学習における座席レイアウトの比較研究について、学生の学習活動のプロセスパフォーマンスについて、分析を行いLearning Environments Researchに投稿して、査読中である。その他に、研究成果をまとめて国内学会へ発表し、国内関連学会に論文投稿の準備中である。本研究に近い構想をもつシステム開発論文のレビューと技術情報の調査を実施している。
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