研究課題/領域番号 |
17K00483
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研究機関 | 静岡大学 |
研究代表者 |
小暮 悟 静岡大学, 情報学部, 准教授 (40359758)
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研究分担者 |
近藤 真 静岡大学, 情報学部, 教授 (30225627)
小西 達裕 静岡大学, 情報学部, 教授 (30234800)
野口 靖浩 静岡大学, 情報学部, 講師 (50536919)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | シチュエーション知識 / 言語学習支援システム / 発音評価 / ディクトグロス / 協調学習者エージェント |
研究実績の概要 |
2020度の研究実績について,本科研費研究の3つの目的に照らし合わせて説明する. 「協調学習者を前提とした日本語対話訓練システムの開発」については以前より開発している日本語ディクトグロスシステムをベースに,協調学習者の知識レベルを教師が自由に設定でき,知識レベルによって協調学習者エージェントの振る舞いが変わるアルゴリズムを実装済みである(2019年度成果).本年度についてはこちらの目的に直接対応した研究は実施していない. 「日本語初学者を対象とした音声認識技術の開発」については,昨年度から継続して学習者の母語の違いによる発音の誤りやすさを考慮した発音辞書自動生成の枠組みと,発音評価結果のフィードバックの枠組みを実装した.対象とした母語は,英語,中国語(北京語,ビン南語,上海語,広東語),韓国語,ベトナム語,ポルトガル語の8言語で,それぞれの母語ごとに,文献等の調査で誤りやすい発音を予め認識辞書に誤りフラグ付きで登録することで,認識結果を見て発音誤りがされたか,その度合も含めて判断できるようになった.本研究成果は国際会議ICCE2020で報告している. 「ユーザプロファイルを備えた対話制御の実現」については,シナリオベースのロールプレイ形式での対話訓練システムの実装を終えており(2020年度成果),人工知能学会ALST研究会91で報告済みである.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
本科研費研究の3つの目的のうち 1つ目の目的である「協調学習者を前提とした日本語対話訓練システムの開発」と2つ目の目的である「日本語初学者を対象とした音声認識技術の開発」については順調に研究を進め,2018年度から2020年度の研究成果を,ICCE2019, ICCE2020,第88回ALST研究会で報告済みである.3つ目の目的である「ユーザプロファイルを備えた対話制御の実現」については,第91回ALSTにて報告を行っている. 全体的に個別の目的については一定の成果を得て,対外発表も実施している点については順調に進展していると判断できる.しかし,システム全体の統合の部分に関して若干の遅れが発生しており,この部分を踏まえて最終年度の2021年度に研究全体の統合とシステム評価を実施する必要がある点について,「おおむね順調に進展している」と判断した.
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今後の研究の推進方策 |
もともと2020年度が最終年度であったが,新型コロナウイルスの影響により出張ができない状況が続いたため期間を1年延長することとなった. 2021年度はここまでに作成してきたシステムを再編し,システムを統合するとともにシステムの評価実験を実施して研究の成果を示す必要がある.
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次年度使用額が生じた理由 |
新型コロナウイルスの影響で予定していた出張等が中止となり次年度使用が生じた.次年度に開催される学会参加のための旅費として使用する.
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