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2018 年度 実施状況報告書

AR型仮想道路環境を用いた自転車安全運転指導システムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 17K00487
研究機関香川大学

研究代表者

林 敏浩  香川大学, 創造工学部, 教授 (90264142)

研究分担者 藤本 憲市  香川大学, 創造工学部, 准教授 (20300626)
村井 礼  山口大学, 国際総合科学部, 准教授 (30279111)
八重樫 理人  香川大学, 創造工学部, 准教授 (30410848)
後藤田 中  香川大学, 創造工学部, 准教授 (40633095)
研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワード自転車 / 安全運転指導 / 教育支援システム / ポケットポリス / 仮想道路環境 / AR
研究実績の概要

本研究において、これまでに開発してきた自転車安全運転指導システム「PocketPolice:ポケットポリス」は自転車運転における不適切運転をリアルタイムに運転者に警告音などの単純なメッセージで伝達する自転車に装着可能なスマートフォンを端末とした学習支援システムである。平成29年度に自転車安全運転指導システム「ポケットポリス」の拡張機能として自転車運転のリアルタイム学習における道路環境(これまでの先行研究では、教員などの安全指導責任者が事前に人手で構築していた仮想の道路環境)を、AR(Augmented Reality)技術を用いて仮想的に実現することを目指した。平成29年度の成果として、自転車安全運転指導システム「ポケットポリス」と仮想道路環境をシームレスに接続するためのシステム開発ライブラリとしてAR(Augmented Reality)ライブラリを開発しており、特に平成30年度はマーカーベース型ARとマーカレス型ARの2種類のARについて検討を深め、マーカーベース型ARとして仮想道路環境を実現した。これにより自転車運転する学習者ARグラス越しに安全運転のための道路環境を仮想的にみることができるようになった。さらに試作システムを用いて自転車安全運転指導システムにおける要求精度なども検討した。これら得られた研究成果は教育システム情報学会と日本科学教育学会で報告した。また、これら成果は香川大学工学研究科修士論文としてもまとめられた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

平成29年度に設計・開発した「ポケットポリス」と仮想道路環境をシームレスに接続するためのAR(Augmented Reality)ライブラリなどを活用して携帯端末に実装した。実際に動作するシステムが構築でき、精度の甘さが指摘されるものの実運用に向けての検討もできた。なお、マーカーベース型ARを用いた仮想道路環境の精度保証については残された課題である。

今後の研究の推進方策

平成30年度に開発した仮想道路環境の精度向上を行いながら、令和元年度は、仮想道路環境を含むポケットポリスの実運用の観点に立ち、学校現場の教員が簡単に仮想道路環境の設計ができ、設計された仮想道路環境がすぐにARシステムに反映できる仮想道路環境エディタの開発を行う。

次年度使用額が生じた理由

平成30年度は、既有資産が研究に有効活用できたため物品費が低くなり、研究発表も高額なものがなく旅費が低く抑えることができた。また、修士研究などと連動して研究を実施したため、プログラム開発などの人件費・謝金が抑えられた。令和元年度は予定した予算の執行に加え、仮想道路環境エディタの開発、評価実験に次年度使用となった予算を重点投入する。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2018

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] ARを用いた交通安全教育のための仮想道路環境の構築 - 安定した仮想道路表示のためのシステム設計 -2018

    • 著者名/発表者名
      奥田浩斗、後藤田中、藤本憲市、八重樫理人、村井礼、林敏浩
    • 学会等名
      日本科学教育学会第42回年会
  • [学会発表] 自転車安全運転指導のためのARを用いた適応的な仮想道路環境の構築 ~仮想道路の適切な位置合わせ~2018

    • 著者名/発表者名
      奥田浩斗、後藤田中、藤本憲市、八重樫理人、村井礼、林敏浩
    • 学会等名
      教育システム情報学会2018年度第4回研究会

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公開日: 2019-12-27  

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