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2022 年度 実績報告書

偏り解析を用いたプロジェクト型学習自動支援システム

研究課題

研究課題/領域番号 17K00500
研究機関大阪工業大学

研究代表者

井垣 宏  大阪工業大学, 情報科学部, 教授 (20403355)

研究分担者 水谷 泰治  大阪工業大学, 情報科学部, 准教授 (10411414)
玉田 春昭  京都産業大学, 情報理工学部, 准教授 (30457139)
福安 直樹  和歌山大学, システム工学部, 准教授 (60324993)
研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2023-03-31
キーワードプログラミング演習 / 開発履歴 / コピペ行動 / チーム開発 / オンライン開発 / ビデオ会議システム
研究実績の概要

2022年度はプログラミング演習やチーム開発においてログ収集・分析や振り返りの支援を行う仕組みについて研究を行った.
2022年度のログ収集環境については,統合開発環境を利用した編集履歴収集システムを構築し,プログラミング演習形式の授業においてデータの回収を行った.さらに,オンラインでのチーム開発環境において,各開発者の発話内容や画面共有時のクリック位置,共有画面画像を記録するシステムを構築した.

被験者を利用した実験では,オンラインでチーム開発を実施し,そのときの開発状況やチームでの対話状況,画面共有機能を用いた共有状況や注視点,クリック位置の録画・分析を行った.さらに,録画された各種ログを被験者にフィードバックする仕組みを構築し,チーム開発終了後の振り返りにおいて,より質の高い振り返りが実現できることを確認した.

プログラミング演習形式の授業においては,学生の編集履歴を利用したコピペ行動の解析を行った.コピペ行動とはプログラマが過去の自分のコードあるいは他者のコードをコピーし,現在のコードに流用する行動のことをいう.編集履歴を用いた分析により,自分の過去のコードを資産としてコピペをする学生と他者のコードをコピペして流用する学生が存在することと,コピペのタイミングの違い等が明らかになった.特に他者のコードをコピペして流用する場合,プログラミング演習の締め切り間際に行われることが多い特徴があること,自分のコードをコピペする場合は特定のタイミングに限らず実施されている特徴があることが分かっている.

  • 研究成果

    (8件)

すべて 2023 2022

すべて 雑誌論文 (6件) (うち査読あり 3件、 オープンアクセス 2件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] リアクション機能を活用したリモートモブプログラミング支援環境の検討と評価2023

    • 著者名/発表者名
      寺中 靖幸,井垣 宏
    • 雑誌名

      実践的IT教育シンポジウム rePiT 論文集

      巻: 2023 ページ: 55-62

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] 注視情報共有型アバタシステムを用いたオンライングループディスカッション評価手法の検討2023

    • 著者名/発表者名
      高山裕暉,金澤拓己,井垣宏
    • 雑誌名

      実践的IT教育シンポジウム rePiT 論文集

      巻: 2023 ページ: 1-9

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] コードクローン検出ツールとファイル編集履歴を用いたプログラミング演習における学生のコピペ行動検出結果の比較2023

    • 著者名/発表者名
      筒井 善規, 井垣 宏
    • 雑誌名

      情報処理学会研究報告

      巻: 2023-SE-213 ページ: 1-8

  • [雑誌論文] 2Dアバタによるアイコンタクトとリアクション機能を用いたオンラインコミュニケーション支援システムの検討2023

    • 著者名/発表者名
      金澤拓己,井垣 宏
    • 雑誌名

      信学技報

      巻: 122 ページ: 22-27

  • [雑誌論文] プログラミング演習におけるチームレビュー実施がプログラミング行動に及ぼす影響2022

    • 著者名/発表者名
      井垣 宏,堀口 諒人,福安 直樹
    • 雑誌名

      ソフトウェアエンジニアリングシンポジウム2022論文集

      巻: 2022 ページ: 36-44

    • 査読あり
  • [雑誌論文] オンライングループディスカッションにおける注視先共有のためのアバタシステムの検討2022

    • 著者名/発表者名
      高山 裕暉,金澤 拓己,井垣 宏
    • 雑誌名

      日本ソフトウェア科学会第 39 回大会 (2022 年度) 講演論文集

      巻: 1 ページ: 1-7

  • [学会発表] プログラミング演習における細粒度編集履歴を用いた学生の詳細なコピペ行動の検出2022

    • 著者名/発表者名
      筒井 善規,筒井 善規
    • 学会等名
      日本ソフトウェア科学会第 39 回大会
  • [学会発表] リモートモブプログラミング環境におけるリアクションの記録による振り返り支援機能の検討2022

    • 著者名/発表者名
      寺中 靖幸,井垣 宏
    • 学会等名
      ソフトウェアエンジニアリングシンポジウム2022WS3

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公開日: 2023-12-25  

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