研究課題/領域番号 |
17K00503
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研究機関 | 産業技術短期大学 |
研究代表者 |
冨永 哲貴 産業技術短期大学, その他部局等, 講師 (10714834)
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研究分担者 |
森 真幸 京都工芸繊維大学, 情報工学・人間科学系, 助教 (90528267)
廣瀬 健一 産業技術短期大学, その他部局等, 教授 (70208875)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | 学習支援 / 用語辞書 / 映像教材 / 概念マップ / e-Learning / 学習サイクル |
研究実績の概要 |
本研究では、予習や復習といった授業時間外の学習において、授業内容の把握と迅速な情報提示により、学習者の学習時間の増加と授業内容の理解の促進を目的としている。用語辞書データベースに内包した用語間のリンク情報から概念マップを構成し、科目全体の知識体系と授業範囲を図示する。学習者には予習として概念マップと用語辞書による学習を提供し、授業内容の把握が容易な環境での学習意欲や集中力の向上を目指す。また、講義映像の視聴や資料閲覧等を概念マップからリンクする教材情報として提示することで受講後に授業内容を復習できるようにする。本研究プロジェクトでは、これらの機能を統括し、予習・授業・復習からなる学習サイクルを想定した学習支援システムを開発する。 本研究プロジェクトは3カ年計画で遂行する。平成29年度は学習支援システムや講義映像作成、概念マップの検討が主であり、次年度の授業実践に向けた環境作りを目指した。まず、学習支援システムの構築と並行して、予復習の学習効果に関する最新動向の調査、今までに作成した学習支援教材の再構築について検討を行った。 本年度の研究成果については、研究発表において本研究に関する意見・評価を伺うと共に、関連研究に関する情報収集も行った。また、講義映像作成について、最新の技術・機材の調査を行い、専門家と意見交換・情報交換を行った。調査の結果から、学習支援システムの基盤として十分な容量と冗長性のあるストレージを搭載したなサーバを導入した。さらに、本システムで稼働させるサービスの構成を検討し、サーバの仮想環境での運用方針を決定した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
システム構築において、使用を予定していたオープンソースシステムの選定において変更があり、再度システム構築に必要な事項の調査が必要になったため、遅延が生じた。その結果、資料の整理や実験調査が遅れている。システム構成の変更に伴い、サーバの導入に時間を要したが、並行して研究分担者の手元の仮想環境で映像教材や学習支援のシステムの検討を進めているため、今後のスケジュールには大きな影響はないと考えられる。
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今後の研究の推進方策 |
平成30年度は、これまでの研究の進捗状況を整理し、本プロジェクトメンバーによる検討会で今年度の方針と研究計画を立てる。特に、本システムを用いた授業実践を行う。学習者の利用履歴や小テスト、アンケートなどから学習支援システムの問題点を洗い出し改修を行う。
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次年度使用額が生じた理由 |
本システムにおけるサーバの構成見直しから、導入を予定していたNASを見送った。 システム構築において、使用を予定していたオープンソースシステムの選定において変更があり、再度システム構築に必要な事項の調査が必要になったため、遅延が生じた。その結果、資料の整理や実験調査が遅れ、その人件費・謝金を繰り越し、さらに映像作成用の機材・ソフトウェアにおいても次年度に繰り越す結果となったためである。
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