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2019 年度 研究成果報告書

マウス脳内性ホルモンによる神経保護作用と脳の脆弱性の性差

研究課題

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研究課題/領域番号 17K00569
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 放射線・化学物質影響科学
研究機関広島大学

研究代表者

山崎 岳  広島大学, 統合生命科学研究科(総), 教授 (30192397)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワードメチル水銀 / アクアポリン / 酸化ストレス
研究成果の概要

マウスに亜急性毒性レベルのメチル水銀を投与すると,典型的な水銀毒性が現れる半分ほどの投与量で,中脳水道周囲灰白質に特異的に酸化ストレスが生じ,アストロサイトが活性化され,アクアポリン4の発現が増加して,浮腫が生じた。この部位の水銀蓄積量は,メチル水銀の毒性の影響が見られない大脳皮質や小脳と同程度であり,中脳水道周囲灰白質が特にメチル水銀に脆弱であることが明らかになった。現在,この部位への毒性や他の毒性の性差と性ステロイドホルモンの関連性を調べている。

自由記述の分野

生化学

研究成果の学術的意義や社会的意義

水銀はいまだにかなりの量が環境に放出されており,メチル水銀によるヒトの低濃度汚染のリスクは続いている。一方,水俣病の原因が明らかになって60年以上経過した現在でも,メチル水銀による脳障害のメカニズムやその性差には不明な点が多い。この研究では,低用量のメチル水銀による新規の脳神経毒性が見出された。これはマウスでの結果であるが,ヒトの低濃度汚染の影響部位の予想にも,哺乳類の神経毒性の性差のメカニズム解明にも寄与する研究成果である。

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公開日: 2021-02-19  

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