我々は従来の滅菌技術の課題克服を目的に、新しい滅菌システムとしてメタノールを原材料とし触媒法による混合ガス発生装置を開発し、有効性の評価及びその実用化研究を推進してきた。本研究期間においては、有効性に寄与する分子種の特定に至り、これらが相乗効果として核酸分解に寄与している事を明らかにした(特許申請)。今後は水溶性カートリッジなどのより小型で安価な身近なデバイスの供給への弾みがついた。更に、新たな機能として常温化でのエンドトキシンの低減化効果が確認され、常温化でのガス様式によるエンドトキシンの低減化技術としては世界初の革新的なデバイス開発につながる可能性が見えてきた。
|