圧縮強度とモル換算したO/M比 (酸素/金属元素:モル比)にしたガラス質組成を横軸に取ると圧縮強度との間に高い相関性を得ることができた。結晶質を含む主要成分を横軸にした決定係数はガラス質のみの場合より低く,強度推定のためにはガラス質成分に着目すべきである。最も高い相関が得られたのは,横軸をO/(Si+Al+Fe+Ca+Mg-Na-K),縦軸を材齢1ヵ月の圧縮強度にした場合で,決定係数が0.729であった。材齢3ヵ月ではフライアッシュ混合モルタルの強度差が少ないため,決定係数は低かった。圧縮強度を化学組成から推定する場合は,ポゾラン活性途中の適切な材齢で行うことが好ましい。
|