親水性難分解性有害物質の処理に有効な新規促進酸化処理法として,従来知られていないCu(I)/HOCl反応系を用いる電解Fenton型処理法を検討・提案した。 薬剤混合実験の結果,Cu(I)/HOCl Fenton型反応により,水酸基ラジカル(•OH)が生成することを明らかにした。加えて,電解槽型反応器,電解フローセル型反応器を用いてCu(II)イオンのカソード還元によるCu(I)イオン生成および塩化物イオンのアノード酸化によるHOCl生成を利用した電解Fenton型反応を実証した。加えて,カソードに析出する金属銅の有効利用方法として間欠電解法を導入し,その有効性を示した。
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