スルファニル酸を分解する2株の微生物を分離した。624S株はスルファニル酸を分解し亜硫酸イオンを培養液中に放出した。一方、624L株はスルファニル酸を利用できなかった。624S株と624L株を混合培養すると亜硫酸は蓄積せず、スルファニル酸の分解が促進された。624S株は亜硫酸を酸化する能力を持たず、624L株は亜硫酸を酸化する能力を有していた。更に、亜硫酸を酸化するマンガンを添加すると、624S株によるスルファニル酸の分解速度を向上させることができた。これらの結果から、624L株やマンガンにより亜硫酸を酸化除去することにより、スルファニル酸の分解を促進できることが明らかになった。
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