将来的に水素を中心としたクリーンなエネルギー社会へ移行するためには、新たな水素精製技術の開発が必要である。本研究では、この課題に取り組んだ。すなわち、従来の水素分離膜を用いた水素精製法とは異なり、作製した高分子膜のガス透過に関する特徴を利用した、新たな水素精製技術およびプロセスを開発した。先ず、2種類の高分子系の分離膜を作製した。その2種とは、①H2, Heの様な拡散系のガスを優先的に透過することが可能な膜と、②CO2を優先的に透過する膜である。これらの膜の特性を上手く組み合わせた分離技術およびプロセスを提案し、その基礎的な評価検討を行った。結果、高効率な水素精製プロセスを新たに開発できた。
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