研究課題/領域番号 |
17K00645
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
自然共生システム
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
杉浦 秀樹 京都大学, 野生動物研究センター, 准教授 (80314243)
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研究分担者 |
揚妻 直樹 北海道大学, 北方生物圏フィールド科学センター, 准教授 (60285690)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | 原生林 / 二次林 / 一次林 / ニホンジカ / ニホンザル / 自動撮影カメラ / 密度推定 |
研究成果の概要 |
屋久島・西部地域は世界遺産にも指定され厳重に保護さている地域であるが、近年ニホンジカ(以下シカ)の高密度化が問題視されている。この地域において、シカやニホンザル(以下サル)の密度を自動撮影カメラを用いて推定した。かつて人が伐採した二次林ではシカの密度が非常に高かったが、一次林(原生林)ではその半分以下であることが分かった。一方、サルは一次林、二次林ともに同程度に高く、シカとは異なっていることがわかった。
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自由記述の分野 |
野生動物の生態学・行動学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
全国的にシカが増え、植生にダメージを与えていることが問題になっている。これは、シカを捕らなくなったことが原因であるとよく言われているが、今回の結果は、それだけではないことを示している。人が伐採した森林は、その後、二次林となり、果実や落葉が多くなると考えられる。つまり現在の二次林はシカにとって住みやすい環境の可能性がある。一次林でシカが相対的に少なかったという結果からは、今後、森が成熟して暗い一次林になっていけば、シカが徐々にへる可能性が考えられる。
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