研究成果の学術的意義や社会的意義 |
森林は世界の陸上面積の約 3 割を占める最も一般的なバイオームで,その一次生産のうちの9 割が腐食連鎖に移行する。日本国内には広く温帯林が分布しており,森林上部から落下する落葉や落枝(リター)量は多い。森林を流れる河川最上流部の細流は、降雨の影響を受け同じ場所が陸域や水域に変化する一時的水域である。このような場所での落葉に分解に関する知見は乏しい状況下で、開発や人工構造物の設置が行われていることが多い。本研究は森林内の一時的水域における落葉の分解速度と分解に関わる生物、およびバクテリア叢を明らかにし、河川最上流部の有機物分解のシステムの解明の一端を担った。
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