研究実績の概要 |
1)英国の科学研究紹介雑誌impact,RESEARCH IN A GLOBAL EMERGENCY,MAY2020に「Towards Ground Zero」 Masakazu Suzuki, Yoichi Kunii, Hirotsugu Kanno, p45-47が掲載され,被爆樹木研究の現状を国外に知らせた。 2)造園学会2020全国大会2020.5においてポスター発表「TLSを用いた広島・長崎の原爆被爆樹木に対する3次元計測と経年変化の比較」古賀大誠・國井洋一・鈴木雅和,を行い,被爆樹木の経年変化を客観的に表現した。 3)広島市植物公園において20201031-20201210に開催された特別企画展「被爆樹木展 75年目の記録」において「3次元データを活用した被爆樹木研究の歩み」國井洋一・古賀大誠・鈴木雅和,A1パネル3枚の展示を行った。会期中入園者は約17,000人で,被爆樹木の存在意義を一般市民に伝えた。 4)令和2年度日本造園学会関東支部大会2020.11 (WEB開催)において,「TLSを用いた被爆樹木の3次元計測および 樹形異常の抽出に関する研究」を発表した。被爆樹木の樹形異常が戦後75年を経ても残存していることを示した。 5)2020.12.10ノルウェーのGautesete Junior High Schoolが中心となり,イスラエルの中学校および広島のNPO法人Ant-Hiroshimaを繋ぎ,被爆樹木を通じた平和教育のWEB授業が行われ,申請者は自宅から被爆樹木の写真紹介と解説を行った。ノーベル平和賞授賞式の前日にノルウェー・イスラエル・日本を繋ぎ,中学生が中心となり被爆樹木を通じて平和教育に関するディスカッションを行うことによって,被爆樹木が国籍・年齢を問わず平和教育の媒体となりうることを示した。同時に3国の植物園間の交流が進みつつある。
|