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2020 年度 実績報告書

廃棄構造の発展経路に関する経済学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 17K00690
研究機関山口大学

研究代表者

阿部 新  山口大学, 国際総合科学部, 教授 (30436745)

研究分担者 布施 正暁  広島大学, 先進理工系科学研究科(工), 准教授 (70415743)
研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2021-03-31
キーワード廃棄 / モータリゼーション / 静脈産業 / 2輪車
研究実績の概要

2020年度は,残された課題と全体の取りまとめを行った.東南アジアなどの新興国では,現在,2輪車が普及しているが,経済成長とともにそれが4輪車に置き換わる可能性が指摘できる.その場合,廃棄の構造および関連産業の動向も変わるかどうかである.本研究では,日本,台湾,マレーシアの4輪車および2輪車の保有台数,新車販売台数を比較し,モータリゼーションの発展形を確認した.この結果,日本が早々に2輪車に比べて4輪車が上回り,その差を広げたのに対し,台湾は2輪車が優位である状況は変わらず,日本と台湾は発展形が異なることがわかった.また,マレーシアはその中間に位置し,2輪車と4輪車が同時に発展しており,必ずしも日本のように2輪車が4輪車に置き換わるという単純な構造ではないことが示された.
一方,2019年度に台湾とマレーシアの使用済み2輪車のリサイクル産業の調査を行ったが,2020年度はその調査結果の整理を行った.同時に日本の2輪車のリサイクル市場についても十分な整理はなかったため,それらを含めて日本と台湾の違いを考察した.日本は4輪車のほうが圧倒的に多いが,2輪車も相応に廃棄されており,そのうちの大多数が輸出されている.台湾は数量的に日本とあまり変わらないが,輸出に比べて国内処理が多い.その理由として,台湾において発生量の多さとともに再生資源業者の立地,リサイクル等制度の存在であることが指摘された.

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2020

すべて 雑誌論文 (4件)

  • [雑誌論文] モータリゼーションの発展形の違いをどのように捉えるか2020

    • 著者名/発表者名
      阿部新
    • 雑誌名

      速報自動車リサイクル

      巻: 99 ページ: 14-23

  • [雑誌論文] 2輪車リサイクル市場は存在するか:台湾の予備的調査2020

    • 著者名/発表者名
      阿部新
    • 雑誌名

      速報自動車リサイクル

      巻: 99 ページ: 24-32

  • [雑誌論文] なぜ2輪車の解体業者が存在するか:日本と台湾の比較考察2020

    • 著者名/発表者名
      阿部新
    • 雑誌名

      速報自動車リサイクル

      巻: 99 ページ: 34-43

  • [雑誌論文] マレーシアの使用済み2輪車の行方2020

    • 著者名/発表者名
      阿部新
    • 雑誌名

      速報自動車リサイクル

      巻: 99 ページ: 44-55

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公開日: 2021-12-27  

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