近年のデザイン思考の隆盛など設計一般が人間を中心としたものとなっていく中で、人工物の機能 を中心とした既存の工学的設計論を人間の感性・使用に基づく設計論に作り替えるところに特色があり、それを人工物の使用場面に基づいたデザイン理論を構築しようとしているところに特色があります。上述のデザイン実験などの結果によって、人の感性と使用を基盤としたデザイン理論の構築に展望が開けたことで、ファッションデザインなど人が感じ、 使うことを中心としたデザインの分野、および人とのインターフェースを多く持つ工学の各分野における人間中心主義設計の理論的基盤の実現に大きく貢献するものが得られたと考えています。
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