20世紀のデザインプロセスと手法は工場による大量生産を前提としており、生産をする以前に、デザイナーが 色、形状や機能を決定して図面や3次元データを作成して生産工程に受け渡しするものであった。FabLab設備の 運用を前提としたものづくりの場合、考えながらプロトタイプを作り、作りながら修正を加えるなど、考える工 程と作る工程をひとりのデザイナーが繰り返し実践することができる。そのため個人で作り始めるために必要な ものづくり情報が公開されており、そのような公開された情報を利用してものづくりを始め、修正や改良を加え て公開共有するようなデザインプロセスに変わるような大きなイノベーションである。
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