ユニバーサルミュージアムは、来館だけではなく運営も含め、多様なステークホルダーが包摂されるミュージアムである。多様な市民と博物館が、お互いの人間性を尊重するインクルーシブな視点に立ち、単に障がいを取り除くという解決策ではなく、お互いの関係を深めるデザインを社会実装することであることが示唆された。 多様な来館者と博物館の双方向性については、当事者側の多様なリテラシーに寄り添う解決策が必要であることが示唆された。その視点から国立民族学博物館では、当事者とともに触地図デザインを開発し社会実装を行なった。運用プログラムについては福岡市科学館でユニバーサルミュージアムの職員研修と接客マニュアルを作成した。
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